第10回 カラーモード RGBとCMYKの違い
ディスプレイに表示されている色とそれをプリントアウトした色が違うというのはよくある話です。今回はこの色が違ってしまう理由について説明いたします。端的にいいますと色を表現しているのが光(RGB)か色(CMYK)の違いが原因です。
【RGBカラーとは】
テレビやパソコンのディスプレイ・スマートフォン・Office系ソフトのデータ等はRGBカラーで表現されています。RGBは、Red(赤)Green(緑)Blue(青)の光の3原色の3つの色を使い色を表現しています。この色は混ぜれば混ぜるほど明るくなり白に近づいていきます。これは加法混色と呼ばれます。
【CMYKカラーとは】
通常印刷はCMYKで行われます。CMYはCyan(シアン) Magenta(マゼンダ) Yellow(イエロー)の色料の3原色になります。こちらはRGBとは逆で混ぜれば混ぜるほど暗くなり黒に近づきます。これは減法混色と呼ばれています。ただし3原色をすべてまぜても完全な黒にはならないためこの3色に加えの黒のインクを使い4色でフルカラーを表現いたします。CMYKのKは「Black」のBだとBlue等と一緒のためまぎらわしいので末尾のKを使ったという説がありますがこれは俗説で間違いのようです。kはKey plateの頭文字のkからきています。Key Plate(キー・プレート)とは画像の輪郭など細部を表現するために用いられた印刷板のことで通常黒インクのみが用いられた。このことから黒がKとなっている説が有力です。
【色が違う理由】
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RGBのデータ → CMYKで印刷するとくすんで沈んだ感じになります
CMYKに比べRGBのほうが表現できる色が多いためRGBのデータをCMYKで印刷しても同じ色にはならないのです。特に鮮やかな彩度の高い色がCMYKでは印刷できないためくすんだ色になってしまいます。また金や銀・蛍光色も印刷では再現が難しいです。
以上のことらから印刷用のデータはCMYKのカラーモードで作成することをオススメいたします。RGBモードで作成している場合はCMYKモードに変換してみてください。CMYKモードにすればディスプレイで見ている色とそれほどかけ離れた印刷結果にはなりません。